オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

コロナとどう生きるか

皆様お元気でお過ごしでしょうか。本当にご無沙汰してしまいましたが、私はとても元気にしております。

想像していた以上に長引くコロナとその影響の大きさ、どの業種も少なからず影響はあると思いますが、殊にクラシック音楽業界は甚大なダメージを受けているように感じます。しかし命の危険がある以上、無理矢理にもとに戻すわけにもいかず、人と人が同じ時間に同じ空間で過ごす生の演奏会にはあまりにも過酷な状況と言わざるを得ません。

そんな中ですが、先週末に地元からほど近いプリーンでオーボエ四重奏の演奏会をさせていただくことができました。


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こちらではどんなに大きなホールでも200名しかお客様を入れることができず、今回のホールの場合は100名まで。早々にチケットは完売し、当日は熱心な皆さんがとても良い雰囲気で聞いてくださいました。


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休憩時間には雨も上がり、皆さんテラスで寛げるような素敵な天気に。私もテラスに出てみるとお客様が次から次へと話しかけてくださいます。お褒めの言葉から次の演奏会の希望をお話してくださったり、日本に行った時の印象を語ってくださったり。中には近くの室内オーケストラの代表の方が次回のソリストでぜひ!なんて声も。そして、楽譜の出版者の方までいらしていて、取り扱っているイギリスの作曲家の素晴らしいカルテットとソタナの作品があるとのこと。是非楽譜を送るから吹いてみてほしいというのです。

 

このような会話や驚き、そしてコンタクトを取ることができることこそがライブの演奏会の醍醐味でもあると思うのです。いくらネット配信をしても、このような熱を伴ったやり取りは不可能。早くライブの演奏会が各地で以前のように行われることを切に願うばかりです。

 

10月11月は日本各地での演奏会がぎっしり入っているのですが、どうなるかはまだわかりません。気をつけて帰国し、先ずは空港周辺で2週間の待機。それからの行動になります。極力人混みを避け、会食を避け、出来るすべての事をしながら、なるべく予定通りの日程をこなしたいと思っています。自粛だけをすれば事が済むかと言えばそんなことはないわけで、コロナがある世の中でどのように上手く過ごしていくのか、考える時期なのかなと思う今日この頃です。

 

10月後半から予定しているヴァイオリンとのデュオツアーですが、現在開催をどのような形で出来るか検討中です。また詳細が決まりましたらお知らせさせていただきます。

 


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