来月11月になりますが、5年ぶりに宮城県石巻へ演奏に行きます。
東北の大震災から5年半、正直「五年も経ったのか」いうのが実感で、あの衝撃はいまだに脳裏に焼き付いて
います。2011年7月に、青森の音楽家からお誘いいただき石巻で演奏させていただいた時、お客様でいらして
いた母・娘のお二人、お母さまに演奏会後、「本当に素敵でした、ぜひ今日演奏していただいた”からたちの花”を色々なとことで演奏していただいて私たちのこと思い出してください。そしてまた石巻で演奏してください、
お願いします」と、涙ながらにその場でティッシュに包んだお札を私の手に握らせてくださったのでした。
その時の何とも言えない気持ちは今でもいつも心の中にあります。
当時教えていただいた住所は「石巻市××仮設住宅○○号」、恥ずかしながら仮設住宅という住所になること
すら知らなかった私でした。それから5年たった今年、「どうしてるかな」と思ってミュンヘンからお手紙を送りました。
届かなかったらさみしい、でも届くということはいまだに、若しくは最近まで仮設住宅だったということ、とても複雑な
気持ちでした。
それから一か月、一通のメールが届きました。手紙を送らせていただいたAさんからでした。
「つい4ヶ月ほど前にようやく復興住宅に移れた」とのことでした。復興住宅にお住いの皆さんはいまだに疲れ
きっていて元気があまりない、まだまだ道半ばとも記されていました。
「ぜひ復興住宅に来て演奏してほしい。」
「出演費も交通費も出ない、でももし来てもらえるなら・・・」
なんとか実現したいと思い、今までお世話になってきた岩手・青森の皆さんに事情を説明しました。
すると多くの方が動いてくださりご協力くいただいた結果、演奏会を開催できることになったのです。
地元のピアニストの方、またNPO法人の方まで動いてくださり、1時間ちょっとの演奏会ですが実現します。
小さな小さな演奏会、それでも聞いてくださる方がたとえ一時間でも心休まる時間になるよう、
演奏したいと思っています。
そんなご協力いただいた一つに11月10日（木）19:00から、青森県弘前市の「石のむろじ」で演奏会を
企画してくださいました。初めて弘前で演奏会をした時から応援していただいているFさん。連絡を取ると
早速に場所取りから演奏会の準備をしてくださったのでした。伴奏は弘前に住んでいる藝大の卒業生で
同い年の村田恵理ちゃん。趣旨に賛同してくださってすぐにOKしてくださいました。
彼女との初共演もとても楽しみです。弘前大学はじめ、地元の音楽家の方にも宣伝・広報など、沢山ご協力
いただいています。本当にありがたいことです。
このブログをお読みいただいている、お近くにお住いの皆様がいらっしゃいましたら、ぜひご来場いただければ
嬉しく思います。どうぞよろしくお願い致します。
2016年11月10日（木）19:00開演（18:30開場）
青森県弘前市 石のむろじ （弘前市早稲田3−9−1）（Tel 0172-39-3566）
チケットお申込み 古川 Tel 080-18209764 または kifurukawajpn@gamil.com
また盛岡、青森、弘前でお世話になる皆さま、本当にありがとうございます。
お世話になりますがどうぞよろしくお願い致します。
青森、本当に素晴らしいところです。行くたびに感動があり、そして好きになり、おいしいものがたくさん♪
去年お邪魔した時の写真を少し載せてみました。ぜひぜひ旅行でも訪れてみてください。
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