自然の中の人間
ヨーロッパの学校では今日から復活祭の休みに入りました。少年と奥さんの日々の頑張りを労う為、少年の願い「イタリアに行きたい」を叶えるべく、昨日から3泊4日の北イタリア滞在をしています。
滞在先はカディピエトラ。日本語でネットを検索しても情報が出てこないレアな場所。
少年に農家を体験させたいと思い、個人経営の宿をチョイス。工事で宿の近くに行けないので荷物を運ぼうとしたら「大丈夫、手伝うから!」と年配のご主人。いやいや、あなたに持たせるわけには行かない・・・
と思ったら、なんとトラクターを運転!!しかもドイツでは見かけることのないFIATの古いトラクター。そして少年、ついに初の乗車!!!
この通り(笑)いきなりストレートパンチです。
そして今朝、産みたての卵、
そして搾りたての牛乳を
いただき(無償!)、早速朝食に。
違う、味が全然違う!!特に卵の黄身。放し飼いの鶏の卵は幾度となく食べてきたけれど、なるほど、農家の本気はこうなのかと感心する感動の体験。前日、牛舎の屎尿の臭さ、鶏の孵化したばかりの雛を見たりしてのこのご飯。それ故人以外の自然に生かされているということを肌実で感じることが出来るのが本当に素晴らしい。私も改めて考えさせられました。
そして今日は車で世界遺産のドロミテの山塊の一部へ。あまりに広すぎる世界遺産。今日は手始めにポルドイ峠とミズリーナ湖を目指すという凡そ250キロの行程。
本当に驚くほどアップダウンの連続、標高差1000メートルは当たり前に上がったり下がったり。徐々に雪が深くなり、まるで季節が戻ったかのような冬景色へ。
スキーがしたい。。が、今回は我慢。とにかく運転をしてこの高さまで来ました。
こちらポルドイ峠から見る山塊です。
ずっと見ていると少し恐怖を覚えるような断崖絶壁の険しさ、と共に独特な美しさを兼ね備えるその景色。厳しさの中の美しさがそこにはあります。
さぁ、ここから一気にケーブルカーで3000メートル付近へ!
と思ったら、なんとケーブルカーは5月まで冬季休業。。。我々らしい下調べ0の結果です。。
しかしオフシーズンだからこそ、人もまばら、静けさと共に自然と対峙できる素晴らしい時間を持つことができました。
無風、そして奇跡的な晴れ、もうそれだけで十分です。この青空と力強い太陽、体の中からエネルギーがみなぎってきます。凄いエネルギー!
再び車を走らせれば次から次へと感動の風景が続きます。
ポルドイ峠とは別に再び2200メートルの山を越え2時間、ついにドロミテの真珠と呼ばれるミズリーナ湖に到着!標高はこの通り。
しかし、そこには銀世界が・・・
真珠はまだ硬い白い貝殻で覆われていました。。またもや下調べ0の結果。。
湖が見えない。。
仕方ない。ケーブルカーと同じく次回の宿題に。
それでもここはベネト州、イタリア語バリバリで「イタリアに来たな!」という感じ。というのも、泊まっているトレンティーノ・アルト・アディジェ州はその昔オーストリア=ハンガリー帝国の一部だったのでドイツ語もかなり強く、ここは本当にイタリア?と思うくらいに言語がイタリアっぽくないのです。
仕方ない、と雪の中のミズリーナを後にして帰路につくと、あらま、湖が!
ここでもイタリアに住むおじさんから、2週間前は歩いて渡れるくらいここも凍ってた、という情報を入手、ふむふむ、運が良いではないですか!やはり静けさとの対峙、少しずつ春に向かうエネルギーを感じます。
そして、さらに進むと、、、
美しいエメラルドに出会いました。
無論こちらも世界遺産のドッビアコ湖です。偶然にも私が大好きなエメラルドに出会えて、感無量。神が想像下色なのでしょうか、信じられないほどに美しいエメラルド、そしてドロミテの山塊。
最近、「本当に大事なこととは何か」ということをよく考えるのですが、もしかしたたら、
「宇宙の中の地球の中の自然の中の生かされている自分だということを認識すること」
なのかもしれません。少し前にも触れた
「愛情が一番大切」
ということにも繋がる様な気がします。動物達も含めた自然の中に我々人間は生かされているわけで、それらに畏敬の年を持って人間同士、お互いに優しさを持って共存するべきなのだろう、と。
音楽とは少しかけ離れるかもしれませんが、でもそういった中で音楽が存在することは事実なわけで、そのことを考える為に今回は本当に貴重な時間だなと感じるのでした。
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