今朝は珍しくきれいな朝焼け！
「もう起きる〜！」と少年の体の時計はいつも正確で6:30くらいに起きてくれます。ドイツ人の中でも負けずに元気に、毎日いくつかのドイツ語を覚えて幼稚園から帰ってくる姿を見ているとたくましくなったなぁと、親ばかながら感動してしまいます。その反動か、家ではわがままを言ってみたりわざと困らせてみたり。ちょっとかわいいなぁと思いつつ、一緒に頑張れればと思う今日この頃です。
ヴァチカンとローマのお話、3日目、4日目をまとめて振り返ってみたいと思います。
3日目は夕方までのフリータイム、オケの皆さんに連れられて観光をしてみました。
改めてヴァチカンのサンピエトロ広場へ、昨日も書きましたがこの巨大な建物群を機械なしに作った人々、その想像力たるや感動ものです。
よく大都市にある二階建てバスによる市内観光、今まで乗ったことは無かったのですが初めて乗車！ローマはとても広いのでこの選択は大正解。時間の節約にもなりますしおすすめです！
そのバスに乗るまでが面白かった。同行したのは10人ほどのグループだったのですが、イタリア人の客引きに話かけて内容を確かめるとバスのチケット売り場へ。ここまでは普通だったのですが、その値段交渉がすごい！代わる代わる「もう少し下がらないのか」「他より高いんじゃない？」、もう言いたい放題。明らかに正規の値段なのですが・・・。そして支払いの段になって合計額を伝えられると一斉に「いや、困る個別会計でないと！」（笑）まくしたてること1分、イタリア人も負けて個別払いに、そして払い終わると「あれ、チケットまだか？」とつっこみ！「いやいや、待ってくれよ、今持ってくるから！」とさすがに切れ気味のイタリア人。確かにイタリアは用心する必要ありますが、ここまで信用しないバイエルンの民たち、すごい（笑）ある意味勉強させていただきました。
時間もなかったのでバスでぐるっとしただけですが、それでも天気の良さと風の心地よさにとっても良い時間を過ごせました。簡単に写真を。
夕方リハーサルを終えた後、移動してこの音楽祭のメインオーケストラ、ウィーンフィルによる演奏会に足を運びました。会場がまた素晴らしい！
指揮はブロムシュテット、そして曲目はベートーヴェンの7番と8番にアンコールがエグモントという王道のプログラム。この組み合わせでこの曲目をローマで、貴重でした。ブロムシュテット氏は御年88歳、しかしその年齢からは考えられないほどのエネルギーを放出、オーケストラもツアーの最終日でしたが素晴らしい集中力で答えていました。特に8番は名演だったように思います。好みはあると思いますが、まるで絵巻物のように4楽章が一つのセットとして聞くことができました。そして驚いたのは7番と8番の間も舞台の横で椅子に座ることもなく直ぐに登壇、そしてアンコールもそのまま。驚異的な体力と集中力、大きな教会だからこそそんな姿もすべて目にすることができました。とても大きな会場でしたがきれいに良く響き音色を十分に堪能させていただきました。
そして4日目、この日はまた別の教会でハンス氏のオラトリオの演奏会、バイエルン州との共催演奏会でした。こちらもまた素晴らしい教会です。いくつあるんでしょう、こんな教会がローマには・・・
天上絵もシスティーナほどではないにしても立派のものです。
演奏会は満員のお客様の中で心地よい響きを堪能しながら終えることができました。ソリストも合唱のみなさんも絶好調でとってもよかったです。4日間、初めてのことばかり、ぎゅっとつまった心に残る日々でした。ハンスさん他お世話になったみなさんには心から感謝です。色々感じたこの感触を今後に生かしていきたいなと思います。
ドイツ語のサイトではありますが、同行していた記者の方の記事がこちらにありますのでよかったらご覧ください。写真がきれいです！！！ライカだそうですが、「お値段いくらなんですか？」って記者さんに聞いたら「10000ユーロ（140万円くらい）くらいだよ」ですって・・・、さすがです。。。
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