オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

Vatikan und Romreise 2

今日はとっても暖かな一日、今年は本当に秋が長くて気持ちの良い日が続いています。数日雨も降っていないので頭上からはひらひらとまさに「落ち葉」が舞い、足元はたくさんの落ち葉がサラサラしていてお散歩をする度に秋を感じることができます。バイエルン州はただいま小学校以上の学生たちは秋休み中、心なしかのんびりの空気が町中に流れています。

近くの公園もこの通り。きれいなグラデーションになっています。








昨日に引き続き先週のヴァチカン&ローマ演奏旅行の二日目。
自分の拙い文章力もありますが、感動を文字にするのはほぼ不可能だなぁと思いつつ、身内や知り合いの皆さまへの報告も兼ねての記事なのでお付き合い、お許しいただければと思います。


二日目はヴァチカンにあるサンピエトロ大聖堂でのローマ法王庁司教総代理コマストリ枢機卿主宰によって、先のローマ法王ヨハネパウロ二世の死去10年をうけて開催されたもので、ヴァチカン音楽祭最初のイベントでした。ハンスベルガ―氏作曲による曲がミサに併せて演奏するミサ曲に参加してきました。
こちらの大聖堂も12年ぶりですが、とにかく大きい。





ミケランジェロが提唱したこの大聖堂、ルネッサンスバロックが絶妙なコンビネーションの建物。「うずくまるライオン」と呼ばれるこちらの作品も、前回は内陣まで入ることができなかったのでしっかりと見ることができました。スケールが違います。。




クーポラの真下にあるこちらのベルニーニの作品、この聖堂で一番大事なペテロの祭壇がある場所です。このねじれた柱、高さは29mもあるんですって。400年以上も前のものだとは思えない斬新さとアイディア、どこまでも信じられないものばかり・・・。









下の写真、この奥に見えるたくさんの人がいるところが見学、参拝されているところです。朝から夕方までたくさんの人が訪れます。12年前もすごい並びました。




バチカン放送局はもちろんですが、今回、バイエルン放送も特集を組むということでスタッフのみなさんが同行されていました。手慣れた雰囲気でセッティング、たくさんのカメラとマイクで準備OKです。





ミサはとても厳かに行われました。たくさんのミサで演奏してきましたが、これまた初めての雰囲気。今回は特に平和を祈る内容のもので、日本の戦後70年に併せての言葉や祈り等、日本人の私としても特別な思いでした。ここ数年、何かと騒がれてしまうヴァチカン、それでも「祈り」という点において、ミサで感じ伝わるものは多大なものでした。この場で演奏させていただき、参加させていただいたことにただただ感謝です。
コマストリ枢機卿の訴えるような言葉が大変に印象的なミサでした。




大きいのにきれいによく響く大聖堂、もちろん残響も長いのですが不思議でした。
このクーポラ、高さ130ⅿもあるそうです。人がたくさん上っています、わかりますか?ちょっと怖そうです・・・。
出も下から見上げるとまるで天国のような光が差し込む設計、素敵です。






キリスト教の一つの聖地であるこの場所で演奏させていただいたのは音楽をするものにとってとても大きな財産になりました。改めてキリスト教と音楽の歴史を勉強するきっかけになりました。

演奏していた場所からの一枚。
クレーンもショベルカーも、電機やモーターの機会は一切ないのにこの聖堂、そしてこれらの特大の作品を作り上げた先人たち、ただただ驚きです。





ブログランキングに参加中☆よろしければ今日もこちらへ→

人気ブログランキングへワンクリックで投票していただけたらと思います。よろしくお願いします



こちらもよろしくお願い致します☆(下の文字をクリックしていただくとホームページに飛びます)



藤井貴宏公式ホームページ

公式ホームページ