オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

Neue Saison


大変にご無沙汰しておりました!皆様お元気でお過ごしでしょうか?
夏はバタバタ、そして先月後半からは夏休みを取り、先週から仕事再開、今日ようやく一区切りがついたのでブログの更新となりました。

先週の日本の豪雨、信じられないような映像で本当に辛い気持ちになりました。犠牲になられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方が一日でも早く前に進めるよう願うばかりです。安保問題も大切ですが、今優先すべき災害の対応を日本政府にはしっかりしていただきたい。


日本でも報道されているかと思いますが、こちらでは難民問題が大変大きな出来事となっています。昨日は12000人を超える難民がミュンヘン駅に押し寄せました。そして今日はその数に歯止めがかからないということで、難民かどうかをきちっと精査するためにドイツとオーストリアの国境で査証検査をすると発表されました。一時的に自由な行き来ができなくなります。今週はどんな風に動いていくのか予断を許しません。この件について、いろいろな意見があると思います。ただ私が一つ感じ言えるのは、「ドイツ人の大半が難民を拒否せず温かく迎えようとしている」ということ。このことに対して心から尊敬しています。2次大戦で当時、ナチスに迫害された多くのドイツ人が他国で受け入れてもらったのだから難民を受け入れていこう、そして困っている人を助けるのは当たり前だという心からの精神、肌でそれを感じる毎日です。これらのことに対して非難する必要はありません。とはいえあまりに大きな数の難民、どうなっていくのか数時間に一度はニュースをチェックする毎日です。


さて、この夏の出来事や楽しい夏休みのお話は「過ぎたこと」ということで、最近の話題から始めていきたいと思います。




今日はミュンヘンでの本番。そう、今週末からはビール祭り「オクトーバーフェスト」が始まります!会場はどんな感じかというと、今はというとこんな感じ。準備整いつつありますよ!







残念ながら今年は全く行く時間がなさそう。難民が押し寄せる中、200万人が訪れるビールの祭典が無事に終わることを願うばかりです。

そのオクトーバーフェスト会場から一際目立つ教会がザンクト・パウル教会。オクトーバーフェストに行かれたことがある方は見たことがあるはずです。







バイエルン州の後援で行われた大きな演奏会でした。州知事のゼーホファーさんも出席の予定でしたが難民問題対応の為残念ながら来れず。開会の祝辞でもこのことについて語られました。








いつも眺めていた教会ですが中に入るのは初めて。とてもあたたかな響きがする素晴らしい空間でのあたたかな音楽。難民問題や日本の豪雨のことなど思いを巡らせながら演奏していると思わずうるっとしてしまいました。穏やかな気持ちになれた2時間に感謝です。









先週末はEgstaettという私も初めて訪れたバイエルン州の田舎での演奏会。以前住んでいた地区に割と近い、文化圏としては懐かしい場所。民族衣装を身にまとった超満員のお客様の前での演奏会でした。「やっぱりこの文化圏が自分の故郷だなぁ」と改めて感じた演奏会、未だにバイエルン語は厳しいですが、それでもほぼドイツ語の体を成していないこの響きがやっぱり好き。どう見てもアジア人は誰一人いないような場所ですが声をかけてくださるみなさんに必死で一言二言バイエルン語を・・・それだけで快く相手をしてくださる人のやさしさに癒された日でした。






小さな村ですがとっても素敵な教会。決して大きくはないですが魅力ある教会でした。行き帰りはミュンヘンの歌劇場のコンサートマスターさんの車に乗せていただいたのですが、とにかくスピードが速い!!!!一般道も高速もびゅんびゅん飛ばします。話すのは実に穏やかなスピードだったのですが・・・いやはや、久々にげっそりでした(笑)








そして夏休みバカンスに入る一日前の8月後半、ミュンヘンから350kmほど離れたフルダに近いNieder-Moosという場所での音楽祭に参加してきました。とっとも天気の良い日!





こちらの教会はとても古くて、とくにオルガンは歴史的価値が高いものだそうです。残念ながらその響きは聞くことはできませんでしたが、これまた面白い響きのする教会でした。なんだか小さく見えますが、二階席も含めて演奏会は700人の超満員、見降ろされている感じが印象的でした。祭壇が真ん中にあってこれまた珍しいタイプの教会です。










本番翌日は一人お先に帰路に。
フルダに一泊したのですが時間がなくて観光はできず。落ち着いた素敵な街だということは歩いてわかったので近いうちに一度来たいと思います!この後、フルダからミュンヘンまで新幹線で3時間。隣のお兄さんにクッキー何度もごちそうになって楽しい時間でしたが、ミュンヘンに到着後乗り換え30分で今度はイタリア・ヴェネツィア行きの特急に乗車、6時間半。フルダからトータル900km・10時間ほどの旅でした。まさに「旅行」という名にふさわしい夏休みの始まり。この後約2週間、小学生以来の「夏休み」を満喫しました!もう心も体も充電満タンです!9月からのシーズン、心機一転楽しんで過ごしていきたいと思います!





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