オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

Geburtstag, heiss, Erkaertung und singen!


またまたご無沙汰しておりました。ぎっしり詰め込まれた約二週間を過ごし再び移動中です。こちらヘルシンキのラウンジになりますが、ここで過ごす時間がなんとも贅沢であります。そして一番面白いのは人間観察、ファーストクラスのラウンジだといわゆる「ハイソサエティー」の皆様がたくさんいらっしゃいます。どう過ごすのかなぁ〜と人生の諸先輩方をみていていつも発見があります(笑)とりあえず急いでいません。ゆったり。そしてお話される清涼も大変におしゃれとか。勿論例外もありますが、私にとっては良い時間になっています。ここ一年、ミュンヘンから日本へのダイレクトフライトは使っていません。ここヘルシンキを経由するのがお好みです。ダイレクトだと約12時間で着きますが、経由だとミュンヘンヘルシンキが2時間強、待ち合わせが3時間くらい、東京までが9時間強、実質5時間近くダイレクトより時間はかかります。ただ連続飛行時間が短いのが良いのか、体に残る疲れ方がだいぶ違うように自分には感じられます。





さて、ドイツ、超めちゃくちゃ暑いです!!!パリで40度を超えているというのはご存知かと思いますが、ドイツも負けていはいなくて、ザールブリュッケンのような谷で自然豊かな場所ですら39度、バンベルク等の内陸は43度なんていう表示もあり驚きです。ミュンヘンは少しましですが、それでも35度夜もまさかの熱帯夜で26度、2年前の6月末を思い出させる「夏!」といった気候です。



散歩コースのニンフェンブルクの夕方6時の写真、あまりわからないかもしれませんが暑かった・・・。


少し前の話題。(このころは爽やかでとっても過ごしやすかったなぁ・・・わずか一週間前なのに・・・)
私が住んでいるのはミュンヘンの都市部の西側Laim(ライム)という地区。勿論都会には変わりないですし、バイエルンの「田舎」が好みの我々にとっては少々残念なのですが、それでもとっても住んでいる人がいろいろな意味で「ちょうどよい感じ」の方々がお住まいになっていて、これはこれでとても気に入っています。そんなLaimを東西南北に走る大きな通りがFuerstenrieder Str。先週、この通りを警察が規制してLaimの大規模なスポーツや文化クラブによるお祭りのパレードが行われました。まさかのトラムも通行止めにしてこの騒ぎ。勿論先頭には金管楽器をはじめとするバイエルン音楽の集団、その音につられてたくさんの人が車道に詰めかけてしばし行進を眺めました。都会ですが地元の色というか、バイエルンな感じはしっかりあって素敵でしたよ。




集団に一生懸命手を振る少年。するとおばさんが近寄ってきて「どうぞ〜」と立派なヒマワリをプレゼントしてくれました。ちょっとびっくりして「ママ、どうぞ!」と渡した後の写真ですが(^^;)少年、すっかりご近所の方によく知っていただいてたくさんの人に声をかけていただいて、また少年も手を振ったり「グリュースティー」と言ってみたりして馴染んでいます、若いっていいですね〜。




そんな楽しい集団、後についてゴール近くに行くと突然「ど、ド、ドドン!」と大きな大砲のような音!それを何度も容赦なく放つおじいさんとおばあさん、もう赤ん坊は怖くてギャーギャー泣きまくり、なんかいじめみたいです。ここらあたりがお国の違いを感じます、なんというか・・・ちょっと本気で怖い(笑)たいきしょうねんも驚いたでしょうが「花火だねぇ!」と。お、おしいぞ少年!花火一回しか経験してないのによくイメージできたね〜、なんて会話をしました。写真は一仕事終えたおじさんたち、「Achtung!」気を付けて!と武骨な声をかけながら偉そうに退散されるところ。






話はゴロッと変わりまして7月2日は少年の3歳の誕生日でした!
出産から数えて4回目のお祝いの日にしてやっと3人で過ごすことができました・・・ひどいパパです。。。。それでも去年から「この日だけは!」と死守し続けてようやく実現したこの日。そ、それなのに、少年朝から「喉いたい!」というではありませんか。熱を測れば37,6℃(@。@)なんてこと!しかもこの日から外は暑くなって、日中には少年ぐったり、38,5℃以上の熱になってしまいもう寝るしかない感じに・・・「しちがつふつか〜」と言って今日を楽しみにしていたのになんとも可哀想でした。それに輪をかけて、誕生日プレゼントの幼児用自転車(ペダルはありませんが)のかっこいいヘルメットを注文して届いたのに、なんと少年の頭が大きすぎて入らない(*。*)しっかり「標準」をネットで調べたのに・・・既に4〜6歳の基準の大きさです、少年の頭。おくさんが「たいちゃん、頭大きいからね、ほんと大きいから」と。。。ううう、まだまだ少年のことをわかっていないなぁと反省した瞬間でもあります。そんなショックをよそに、細身の割には体が強いのか体力がある少年、昼寝後、ママの手作りの大好きなイチゴホールケーキを食べるか聞くと「たべる〜」と飛んではねて喜んでいました。よかったわぁ。38度ありますけど、一生懸命表情作ってくれた少年の写真です(^^;)





「おいしい!」といって大人一人分をペロリ!しかも「いちご〜」と言って追加でイチゴだけ食べて。お誕生日だからね、良しとしましょう!一通り食べると今度はろうそくを全部かき集めて「アー、ツェー、これはパパのペー」とアルファベットのお勉強を始めます、成長してるよね、少年!君が健康でいてくれることが一番の幸せです(^^)心優しい元気な子に成長し続けてね!!!





そんなこんなをしながらも親知らず抜歯のしびれが少しずつ小さくなってきました。突然のお仕事などいただいたり、ちょっと追い込んでしまいましたが、なんとかこなすことができて正直ほっとしています。週末は2つの本番があったのですが、一つは地方Wasserburgに近いSchneidseeでの吹奏楽、しかも野外コンサート。こちらで吹奏楽をしかもアマチュアさんが主体のところにゲストで参加するのは初めてでしたが、面白かった!楽器を持っていないと「お〜」と感じるカッコ良いおにいちゃんやかわいいおねえちゃんたち、それが楽器を持つととっても慎ましいなんとも言えない雰囲気になる感じが、見た目にはわからない、その人の本当の中身を見ているようでとってもほほえましかったです。Schneidsee,都市部がおよそ1000人、周辺を入れると2500人の小さな日本でいうところの「村」でしょうか。電車もありませんし。しかしそこに音楽学校(音楽教室のようなもの)があって通っているのが大人も含めて200人、卒業した人やサポーターが400人ですって!この吹奏楽が25年続いて、しかも今はオーケストラまでやりだしてるのだとか。正直、日本の吹奏楽、中学生や高校生のほうが上手かもしれません。しかし「音楽を楽しむ」「音楽をする=musizieren」という精神が基にきちっとあるのです。ちょっと考えさせられました。確かにドイツは素晴らしいオーケストラはじめ素晴らしい音楽家がたくさんいます。しかしそれはごく一部の話であって、こうしたSchneidseeにみられるような文化的な意味での生活に根差した音楽というものがそれらとは別にちゃんとあるんだなと。





指揮者は私が師匠の下に住んでいるときに何度かお見かけしていた素晴らしいトランペット奏者。彼がまたとても柔軟。この日の演奏会、なんとロックバンドと共演です(@。@)しかもプロが3人ほど来ていたのですが、それとコラボするのは吹奏楽のメンバーの人!出てくる人みんなが素晴らしく歌が上手で、特にある男の子は(飲み会で19歳とわかって衝撃でしたが)プロ顔負けの歌唱力で度肝を抜かれました!しかし楽器吹くだけでなく聴衆の前にソロで歌を披露できる若者たち、素晴らしかったです!

でも吹奏楽とロック?

私も最初は正直?でした。しかし、音楽をいろいろな人に楽しんでもらいたい、そして吹奏楽団を愛してもらいたいという思いから今回のようなプログラム企画になったのだそうです。(ちなみに普段はもっとクラシカルのものをホールなどで演奏されています)25周年でオープンエアーコンサート、しかも初の試みで来場者数役700人!!!都市部が1000人の人口ですから・・・素晴らしいですよね!



20:00に始まって終わりが23:00、勿論ミュンヘンには帰ることができないので指揮者の方のところにお世話になったのですが、その前が大変でした、飲み会が(笑)もう若い人たくさんいるので、そしてお客さんもみな知り合いみたいな感じなので、演奏が終わって退場した行き先がそのままオープンエアーのBar!みな楽器を持ったままてシナップス小瓶は投げられ「タカヒロも飲むでしょ?」と言われ受け取り、知らないうちにすごい勢いの宴会に突入(^^;)いやぁ、恐れ入りました、楽器吹いてたら静かなのに(笑)そこでもかわるがわるいろいろな人が来てくださって話を聞かせてもらいました。とにかく熱い若者!みなこのSchneidseeを本当に誇りに思っていてそしてお互いが仲良し!なんだかうらやましかったなぁ!


そして翌日はミュンヘンに戻って子供のためのコンサート。お引き受けしたときは軽く受けたのですが、よく見たらミュンヘンフィルの主催だし、勉強している若い子が中心とはいえミュンヘンフィルの皆さまもいらしていて、そしてモーツァルトのコンチェルトの3楽章をしかも間違えそうなカットバージョンで暗譜で吹けとか、魔笛のアリアを暗譜して前で吹くとか、もう頭がいっぱいいっぱいのコンサート(笑)何度も同じプログラムでやっているらしく皆様はおなじみだったようですが、私とコントラバスの彼は初めてで、演奏会の流れをつかむのに必死、練習は直前の一時間のみだし、なかなかスリル満点でした(@。@)このコンサート、びっくりしたのはやはり歌。まずソリストが12、3歳前後の3人の子が歌野ですが、パミーナやタミーノ、3人の童子など立派に歌うのです。しかも聴衆の子供たちが魔笛の歌を練習してきていたようなのですが、一緒に歌う場面がたくさん設定されていて、良い声で良い発音(ドイツ語なので当たり前ですが、でも衝撃)で歌うのです。すごいです。

この2日間は改めて「歌」の力、大事さを痛感させられました。

そして・・・少年の風邪がうつったようで、2日とも結構つらかったのが残念でした。
飛行機でぐっすり寝たいと思います・・・。







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