オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

Rueckblick und Chiyuki Murakata


2014年も残すところあと一週間あまり、いかがお過ごしでしょうか。
このブログも3か月ほどのご無沙汰・・・

なんだかんだ忙しかったここ3か月、パソコンをゆっくり開くということをせずに過ごしてきたこともあり、ついついブログは後回しに・・・パソコン仕事の関係で連絡が遅れてしまいご迷惑をおかけしてしまったみなさま、ごめんなさい!

日本に来て2週間、あと一週間の滞在なのですが、今日からは長野での生活、そしてクリスマスは長野の実家で久しぶりにゆっくりと過ごすことにしています。そしてそして今日から束の間の3連休!ということでパソコンを開きブログ更新!というわけです。
バックミュージックはマーラの交響曲第2番「復活」。来年は阪神大震災から20周年という節目の年になります。震災10周年を記念して作られた兵庫芸術文化センター管弦楽団の来月の定期演奏会の演目がこの復活なのです。嬉しいことに師匠シェレンベルガー氏とともにHPACで演奏させていただくことになっています。この記念の演奏会に参加出来ることは私にとって嬉しくそして大事にしたい演奏会、こうして今私が音楽活動が出来ているのはこのオーケストラに所属出来たからであって、その感謝をするとともに、犠牲になられた方への冥福も込めて参加したいと思っています。

そう、今年は災害が多かった年だったように思います。
ことに実家のある長野県は本当に多かった。
2月の豪雪、木曽の土石流、御嶽山の噴火、白馬の大地震、そしてまた12月の大雪・・・
時代が便利になり快適になっても災害はあります。
「自然を甘く見てはいけない、自然とともに生きなさい」
と諭されている気がしてなりません。
特に今年はそう思うことが多かった気がします。
忘れてはいけない事実です。


新聞等でご存知の方もいらっしゃると思いますが、12月14日に私の指揮の師匠である村方千之先生が89歳の生涯に幕を閉じられました。

私が高校3年生の2月、高校の後輩に紹介され師の元を訪れ、受験曲だったハイドン交響曲を聞いていただいたのが最初でした。「音楽をしなさい」。この言葉今でも大変に印象強く残っている言葉です。
それ以来、「音楽をする」ということに共感し、そして今でも私の根幹にある考えになっています。
藝大時代にお世話になった松山先生から「心から心へ通じる音」ということを教えていただいたのですが、これは村方先生も常におっしゃっていたことです。これらはドイツ語の単語や言葉実際にがあるように、ドイツにある一つの音楽の考え方、そして一つの真実だと思っています。

音楽というのは人によっと考え方は様々ですし、とらえ方はいろいろあって良いのだと思います。

自分が音楽というものに対しての考え方や世の中に存在している意義、そして必要性をいうものをしっかりともってこの先も進んでいきたいと思っています。

昨日は先生のお通夜に奇跡的にお伺いすることが出来ました。
先生のお顔を見てみると、
「いいかね、藤井君、音楽をしたまえ。僕はいつも聞いているからね、頑張りなさい」
と言っているように感じ取れました。今にもすっと起き上がりそうな、そして何かとてつもなく大きなエネルギーを放っていたように感じます。自然と涙が出て、そして走馬燈のように出会った時からのことを思い出しました。

でも事実は事実。

しばらくご無沙汰してしまっていたことが悔やまれてなりません。
でもいつも先生のお考えを胸に今も音楽活動をしているつもりです。
心からの冥福をお祈りし、先生のお心を自分の胸にしっかりと持って歩みたいと思います。
先生、お疲れさまでした。これからも見守ってください。








先週の大雪、各地で被害が出ましたが、祖母が住んでいた家が長野県飯山市にあります。
ここは小菅という地区で、古くから信仰の地として知られた場所でした。すぐそこは野沢温泉村
そう、雪が降るのです!
半日休みの日があったので、久しぶりに父の雪かき&雪下ろしの手伝いに行ってみました。





す、すごい!!!
ほぼ2m、この時期にしかもたったの数日でこんなに積もるのは珍しいです。
しかし大量(^^;)この後レッスンをしたのですが、あまりのギャップで2日生きたような感覚でした。





ではヨーロッパはどうなのか・・・
「寒いでしょ?」とみなさんに聞かれるのですが、とても暖かいのです!どうして、というくらい。異常です。
最近も15度近くにまでなってみたり、雪なんて降りません・・・。クリスマスマルクトもいまいち「寒さ」がないので
拍子抜けな感じです。

今月初めはオーストリアはチロルに滞在していましたが、やはりこちらも暖かい。




ここは最初に住んでいた師匠のお宅からすぐの場所、なんだか懐かしくて、いつも車で買い物に行っていたスーパーがあったり、マルギットと犬を連れて散歩したり、生活圏だったので「い〜わ〜」と毎日感動して過ごしておりました。





そして突如として現れるモダンなホール!



指揮者グスタフ・クーンが音楽監督を務めるエール音楽祭。
曲はチャイコフスキーの悲壮など。一緒にのるオーボエ奏者の中にミンスク(ベラルーシ)のオーケストラの人がいるのですが「イリチイはいつ練習?」と聞くのです、はっ??イリチイ??そうチャイコフスキーのお名前ですよね。彼らはチャイコフスキーとは全く言わないので、軽くカルチャーショックでした。
この本番は再び来月にあります、それはびっくりするような、新鮮な感動。チャイコフスキーに対する見方が180度変わってしまうような素晴らしいリハーサルをするクーン氏のことについては来月触れたいと思います。





そして今年唯一行ったクリスマスマルクトはこれまた昔通っていたRosenheimのマルクト。
こじんまりした、でも地元色が残るここの町はとっても素敵です。ホットワインを飲みながら終始「懐かしい感動」を感じながらの時間でした。地元の音楽学校のみなさんが演奏する吹奏楽のクリスマス。フレーズ感が素晴らしいのですよ、自然にこう歌うんだから素晴らしいわぁ!




もちろん、たいき少年とともに(笑)
久々の電車でのプチ旅行、テンション高めで楽しんでくれた様子。この頃はまぁたくさんのことを話てくれます。
その中でも「発音の良さ」に特に驚かされます。ドイツ語も英語もそれっぽい・・・。1歳までに耳が出来上がるというのは本当のよう・・・。









今回の滞在、最初の一週間は私の故郷一つ(?)、愛媛は松山でのレッスン、演奏会、高松での演奏会などでした。ご来場くださった皆様、そしてご協力くださったソリアーニの酒井さん、カフェクサカの日下さん、片山さん、愛媛オーボエ協会の皆様、愛媛大学の皆様、河口さん、お忙しい中本当にありがとうございました!特に共演してくれた典子ちゃん、最初は4年くらい前になるのかな。お会いした時からメキメキと上達されて、今回は難曲を素晴らしく弾いてくださいました!ありがとう!!!



松山に来るといつも感じるのですが、皆さんが本当に親切に接してくださり、お心づかいをいただき、私はいつも心温まり「また来たい!」と思うのです。みなさんのお心に感謝しております、これからもおつきあいいただければ嬉しく思います。






あまりに長い期間更新していないので、少し前のこともちょっとだけ。。
11月には半日のフリーを利用して、京都へ紅葉を観に行ってきました!
いつも通り過ぎるだけで、「観光」という形では実に6年ぶりです。
名古屋でお世話になっているピアニストさんにおつきあいいただき半日のブラブラ観光。
人の多さにめげそうになりながらも「そうだ京都へ行こう!」でお馴染みの東福寺、そして京都で残るオリジナルの禅寺としては珍しい鹿王院などに。いいですね、Japan!今年世界1位に選ばれたスポット京都、その魅力を存分に味わってまいりました。

















こちらは先月にプレゼントしていただいたものです。
日本に帰ってくるたびに吹奏楽やオーケストラの指導もさせていただいているのですが、その中でもう10年以上もおつきあいさせていただいてる先生が長野にいらっしゃいます。子供一人ひとりのことを真剣に考え、音楽を通して人間として必要なことを一つずつ学ばせていきたい、そして音楽の本当の楽しさを知らせてあげたいと考えられておられる先生で、その気持ちに共感してこれまでずってご一緒させていただいています。一番最初に教えた子はもう26歳!それでも未だに連絡をこの私にもくださる、これはこの先生の教え子ならではなのかもしれません。
そんな先生の教え子の今年の3年生が下さった写真付きのメッセージブック!これがまぁ心のこもったお言葉、そして素敵な写真集でして心から嬉しかった贈り物です。時には厳しいこともいわなければいけない場面もありますし、でも彼女・彼らの気持ちを汲み取ってあげられなかった部分もあったと思います、それでもこうして嬉しい言葉をくださる、子供たちに大感謝です!みんな受験頑張ってー!





そしてドイツではこの秋、事務作業が大変でした(^^;)
今年はドイツでの初めての確定申告。わからないことだらけ。専門用語に四苦八苦、システムの違いにあわわ。
いつも助けてくださる山片さん他、みなさんのおかげでなんとか進めましたが、いやぁパワー吸い取られます。まさに「タフ」。日本の常識だと絶対に困らないようなことがこちらでは普通に大変だったり、その逆もあったり、まさにお国の違いを感じる秋。それでもなんだかんだやっていくことが出来ているのは、知り合いの皆さんのお力添え。そして大事な場面でいつも雰囲気を読んでいい子にしてくれる「たいちゃん」、1番は私が居ない時でも頑張ってくれている奥さんのおかげです。皆さんに感謝!一人では何もできないですよね、みんなが居てくれる、助けてくれるから今がある、そのことを改めて思う今日この頃です。

大事な面接でじっと静かにしていてくれたのでパパからサプライズプレゼント。
大好きなトラムの模型をもって「パパ、トラム買ってくれたね〜」と喜んでくれています。




こちらはおまけの写真。ミュンヘンの税務署の看板、かっこいい〜!
中もとってもシックでおしゃれな雰囲気、もちろん職員さんは強面な感じですけど(笑)
でもみんな話せばちゃんと聞いてくれます、仲良くやっていこう〜っと。




さぁ、明後日はクリスマスですね!
皆さん、それぞれの場所で素敵な時間をお過ごしください!

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