復活祭・・・訃報 W.シュルツ
今年の復活祭は早く、3月31日でした。
今日も復活祭休暇ということもあって街は静か。
そして夏時間&復活祭の時期にこれだけ寒く、また雪も降るのは本当にめずらしいそうです。
5回目の復活祭にして全日程を初めてドイツで迎えることが出来て感無量(笑)一年目はイギリス、そして
その後は日本でした。復活祭の前には先日ご一緒させていただいた本番の歌のソリストの方にご招待
いただきお食事にでかけたり、復活祭の日には仲良くさせていただいているミュンヘンのファゴット奏者さんと
お茶&ワイン会をしたりとのんびり過ごしました。
しかし3月28日には大変にショックなことがありました。
ウィーンフィルで長く首席を努めておられたフルート奏者のヴォルフガング・シュルツ氏が67歳の若さで
急逝されました。実は前回ザハランクへ行った時に「今回は難しいかもしれない、もう6週間も病院に
入院していて・・・・・・」と話を聞いていました。師匠の盟友でもあります、本当に本当に心配で
なんとか良くなって欲しいと願っていました。しかし、まさか本当に、そしてこんなにも早く・・・
予想もしていなかったので本当に驚き、そしてとても悲しいです。
シュルツといえば世界一のフルーティストとも言われる名手。
私が高校生の時に師匠のシェレンベルガー氏とデュエットのコンサートを聞いたのが私にとっての最初の
シュルツ氏との出会い、それはそれはキラキラしていておしゃれで、そして温かみのある、でも自由自在に
変わるその音色、そして驚愕のテクニックに・・・手を震わせながらパンフレットにサインしていただいたのを
よく覚えています。その後、毎年のように来日していたアンサンブルウィーン=ベルリンを拝聴し「あ〜、素敵な
アンサンブルだなぁ」と感動させていただいていました。
その後ドイツに来てから、師匠のおかげで同アンサンブルの練習を特別に聞かせていただいたり、
本番前に楽屋で時間を一緒に過ごさせていただいたり、師匠の家に遊びに来たシュルツ氏とご飯を共に
いただいたり・・・演奏は残念ながら一緒にさせていただいたことはありませんが、そのオーラを充分に
感じさせていただくことができました。巨匠ではありますが、気さくにお話させていただいたこと、
本当に嬉しく忘れられないひと時です。
まだウィーンフィルを退団されてから一年ちょっとしかも経っていません。
これからソリストでよりご活躍を!というはずだったのに・・・
奇しくも3月28日はウィーンフィルが初めてコンサートをした日、つまり誕生日です。
なんとも言えない偶然、そして復活祭前の急逝・・・
以下は今回の急逝について、それぞれ公式コメントです。
Viener Staatsoper
Wiener Philharmoniker
シュルツさんのご冥福を心からお祈りします。
そしてたくさんの素晴らしい音楽をありがとうございました。
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