パリでの幸せな一日 - オーボエ奏者・藤井貴宏オフィシャルブログ　Grüß Gott aus Bayern!

今朝起きてみるとなんと快晴

パリはなかなかすかっと晴れないので本当に気持ちのいい朝を迎えられたんです

朝食を済まし、いざおNew楽器を選定しに楽器屋さんへGO！歩くのも気持ちの良い天気、朝から３ｋｍ以上を爆歩。楽器やさんと思われる扉に無事到着したものの、しっかり閉ざされて「店舗」は見当たらない。。。世界の名器を作る会社故か心配になって電話してみると「誰でも入ってこれないようになってるんです」とのこと。。。お店というかむしろ隠れ家、、、。立派な扉の奥も立派な廊下と階段、案内されるとついに目的地に到着

既に楽器は用意され準備OK。試室には歴代の愛用していた、している有名な奏者の写真がずらり

もちろんシェフの写真も何枚もありました、さすが

わかりますか、シェフと奥さんが見ています（笑）
この後何時間かかけ、奥さんやお友達、楽器の製作者まで、みなに聞いてもらい素晴らしい1本をチョイスすることができたんです

楽器とも「出会い」ですから、今回幸せな出会いをすることができました

さらに歌に磨きをかけることができそうで楽しみ。そして・・・本当にほんとうに良い楽器☆ということがこの後さらに照明されるのです。。。

その後は「パリ」でお茶

しかもスタバ（笑）でもこれが様になるんですよ、おいしかった

そしていよいよ巨匠モーリス・ブルグ氏にお会いしに電車でGO

とある郊外の駅でなんだか「日曜日」のような雰囲気、と思わせるくらいのどかで素敵な街。がしかし、途中で道がわからなかくなってしまい冷や汗

これは困ったと、すかさず氏にお電話すると「今行くから、がちゃっ」と電話が切れ数分後、なにやら大手を振っているおじいさんが。。。そう、それが氏でした

相変わらずお茶目で親切な氏、改めて挨拶を済ましお宅へ。中はまるでアンティークの美術館のような素晴らしい空間、外の雑踏を忘れてしまします。広い部屋には奥様が

お二人がご結婚されたのはモーリス氏が26の時、そう私と一緒、しかも奥様の方が「お姉さま」というところまで一緒だということがわかり、なんだか親近感が

そして「健康にいいぞ」とピンクグレープフルーツジュースをいただきごくり

「今日楽器を購入したんですよ」というと「吹かせて」と早速というか、自分以外で吹いてくださる方で最初がモーリス氏というなんともぜいたくなことに。すると「びっくりした、こんなにいい楽器だなんて。もうこれでたかひろはいいパートナーを得れたね。その楽器（シェフの楽器）よりいいから新しいので吹いたら？」と言われる有様。さすがに新しいので吹くのはお断りしますが、とにかく大絶賛、みなさんに聞いて頂いて決めることができたからこそ。安心しました

「それじゃやろう」
とレッスン開始。
9か月ぶりですがまたもた最初から大ショックの連続、カウンターパンチが何度も飛んできます、音の気持ちいいパンチが

やはりこのお方はとても貴重なお方だということを再認識し、また音楽に対する表現の芯の強さにただただ感動。約25分の大曲、しかもフレンチバロックなので我々日本人がレッスンを受けずに「アイディア」で吹くなどということは到底できない曲。氏は一つ秘湯丁寧に、しかし決して力を入れずにタンギング、スラー、トリル、そしてリラックスをしながら吹かれていました。1時間の予定が大幅に延長、最後までヒントと真実を教えていただき「難しいだろ？大丈夫、次回会う時まで1か月はある、練習してみたまえ」と一言

はは〜、っと頭を下げたような気持になり、しかし前向きな素晴らしい力をいただき次回の再開を楽しみにお宅を後にしました。「音楽がどれだけ楽しいものなのか」ということがとことんわかった2時間。貴重です

パリに戻り、ふたたび散歩開始、以前から行きたかったモンマルトル＆サクレ・クールを散策。うんうん、パリに来た感じです（笑）路地を行ったり来たり、なんともゆったりとして、どことなくおしゃれな雰囲気を楽しみながらまたまた行き帰り５ｋｍの散歩

よく歩きます。。。

夕食はおくさん予ての望み「お寿司」を食べに行きました

もしかしたらパリで１番かもしれない、いわゆる「いいところ」に頑張っていきました

今まで4か月、そしてこの後9月末まで日本に帰れない奥さん、いっぱい食べていただこうと店内に入ると、なんとフランス人ばかり。しかもほぼ満席！出てきたお料理は日本で食べても素晴らしいと思えるだろうというくらい、それはそれは新鮮なものばかり。鯵のたたきやまぐろのやまかけ、などなどはもちろん、日本のビールがおいしかった