オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

ドイツにいますその10

31日。
今日はアンサンブルウィーン=ベルリンのエッセンフィルハーモニーでの演奏会。
言われたとおりに朝9時に楽屋口前にいると来ました、ウィーンフィル2人組のシュルツ&トイブル氏。朝からご機嫌なようで気さくにいろいろお話してくださいます。そう、かつてHPACで苦楽を共にしたフルートのザビエルはシュルツの弟子、そしてとっても仲がよいんです彼のことを尋ねると「素晴らしい奏者だよ、ウィーン歌劇場でもよく仕事してたしね」とのこと、ザビエルさすがです☆
そうこうしているうちにハンスもやってきて5人プラス私、というまたまたよくわからない組み合わせで楽屋スペースへ。「タカヒロ、中に入れよ、荷物も置いていいし練習もしていいから」とハンスのお部屋に入れてもらってしましました今日のリードの話や楽器の話など、またまた財産がこんなにも良くしてくださって・・・連日の感謝です
リハーサルはカルテットから。フルート、オーボエの順に素晴らしい音楽が展開されます。ただ単に「技術」みせるのではなく本当に「音楽」をしているのが世界一級のすごさを物語ります。「みせつける」というような「パフォーマンス」は一切なし、まさに技術です。そしてさらにクラリネット、ホルンそれぞれモーツァルトクインテット、こちらもまたすごい。ノイベルトの演奏は「もしかしたらモーツァルトはこんなふうにイメージしていたのかな」と思わせる音楽で今まで聞いてきたクインテットで一番のクラリネットでした。そしてシュテファンはもちろん「遊び」ながらあの難曲をいとも簡単に吹きます、素晴らしい

そして「タカヒロ、レッスンしようか」、「は、はい」昨日から全く練習する時間もないのに連日のレッスン・・・。でもまた新たな発見と驚きが沢山あるわけです。オケスタ(オーケストラに入るための試験の時に難しいオーケストラのパートばかり集めたもの)を吹くわけですが「ここを聞きたい」とか「ここはわざと拍子を体で取ってアピールするんだ」とか「ピアノに落としすぎてはいけないとか」自身経験と今までの数々の審査をしてるからこそのたくさんの発言、貴重すぎます一通り終わると「次のリハーサルの後、もう一度モーツァルト吹こう」って・・・またレッスン(*。*)ありがたいけどきついです。。。あわあわしながらハンスの楽屋で猛練習。でもまた何か「少し」変われた感じがしたんです、やっぱり回数を受けるのは大事。そしてレッスン。昨日とはまた違う箇所のことやそして彼の兆速の「3楽章」を要求されてへろへろにでもこれがモーツァルトなんだな、と思います。聞いてて「自然」。はい、がんばります(><)

ということでお昼ごはん。緊張です。またみんなと一緒とはいえみなさん気を遣っていただいて感謝感激やさしいというか心がみんな穏やかですかりかりしてない。

そのお次はハンスに連れられて宿泊先で新型のメーキングマシンを披露していただきましたこのオリジナルの型は去年お世話になったインゴ・ゴリツキ氏も愛用で2人しか持っていないとのこと。「引っ越してきたらこれを作ろう」って私にですか???あわわわわあわ。。ありがたいです、はい。。。いいのかしら私なんぞが使って(^^::)でもありがたいお話です(^^)そしてここで今回はハンスとお別れ「もちろん夜のチケットは招待出してあるから。それじゃ今月末、また待ってるから」と名残惜しくも、なんだかとても嬉しく今回の一連の出来事に対して思えましたありがとうございます

一休みして夜の本番です。
席についたら真ん中のど真ん中、特等席です周りはVIPばっかりです(^^;)
演奏会が始まります。
まずはシュルツ、自然なそして聞いている人を幸せにしてくれる本当に感動的な演奏ハンスはまさにオーボエの醍醐味を知り尽くした素晴らしい4重奏、ノイベルトは本番もやはりすごかった、改めてこの曲が名曲であるという所以を感じました。シュテファンはご機嫌な演奏、ハイトーンもへっちゃらです最後のシュポアーのノネットも弦楽器は残念ながら今一でしたが、巨匠の5人は「さすが」という響きと音楽を表現してくれてお客さんも大満足2時間半以上に及ぶコンサートでしたが全く疲れずそして楽しめたということは彼らが本当に素晴らしいということです幸せな夜です


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