オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

長野&ドイツ4日目

久々の長野で熟睡(^^;)危うく仕事に遅れるところでした。。。
今日は、私が指揮を振らせていただいている「Willow Wind Orchestra」の練習です。久々の練習かつ、来月の定期演奏会のための練習ということで、少々緊張気味で参りました。練習場へ行くと沢山の奏者が待機中・・・音を出してみると「おぅ、なかなか良いじゃない」というのが印象で、終始良い雰囲気で練習させていただきました(^^)メンバーの皆さん、ひと頑張り、良い演奏会になるように準備していきましょう☆そして演奏会のお知らせ。長野にお住まいの皆様、もしお時間ありましたら17日の演奏会と併せてぜひお越しください♪

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Willow Wind Orchestra第2回定期演奏会
10月19日(日)14:00開演
長野県更埴市・あんずホール(大)
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そして練習後は17日のオーボエ二重奏の演奏会に向けた初あわせ♪とにかくきついプログラム(^^;)通して吹いてみると、やっぱりきつかったです(^^:::)でもとても良い感じで演奏会に臨めそうです、ぜひぜひお越しくださいね☆

さてさて、明日は久々の我が家へ戻ります。7月からの怒涛の日々がようやく一休み。皆さんのコメントに対する御返事も落ち着いて出来そうです(^^)


さてさてドイツ日記も4日目です。
9月11日・ザハランク


(マスタークラスの会場の小学校)
いよいよレッスンです。朝10時30分きっちりに行くと間もなくハンスも現れレッスン開始です。曲は前からレッスンをしてほしいと思っていたR・シューマン作曲の3つのロマンス。オーボエ吹きにとってはロマン派時代に作曲された数少ない宝物のような名曲です。1楽章、まずはいきなり暗譜で通し。テクニカル・音楽性についてはともかく、いかに呼吸を「Entspanung」リラックスしてするか、ということがテーマになりました。まさに一番聞きたかったことです。支えはもちろんのこと、どこで無理なく息の入れ出しをするか、音楽的なものに沿いつつ決して「我慢しすぎない」。目からうろこのような発言が次から次へと・・・2楽章の冒頭を吹いたとたん「Takahiro、これはKinder Liedだからそんなに堂々とじゃなく」と今まで言われたことのないような発言にはっとしたわけです。「Einfach innig」それはそういう意味なのかと・・・。この2楽章はとにかく苦しくて大変な曲なのですが、彼のブレスの位置や方法によってかなりリラックスして吹けることがわかったところでレッスン終了、あっという間の1時間に「ふ〜」っと気が抜けました(^^;)と思ったら「じゃぁ次は5時にうちに来てレッスンしよう」・・・って「今日ですか?」なんて聞き返す勇気はなく「Ja」とだけ答えてお別れ。うぅぅぅぅ、一日2回のレッスン、きついけどありがたや〜、と思い宿に戻り早速復習。そして2時間のお昼寝、これ大事です☆起きたらお腹がすいたのでこのペンションでやっているレストランでご飯、みんなとても親切な人たちで「今日はグラーシュ(ビーフシチューに近いかな)がお勧めよ」と言われ素直に注文。これまたおいしくて、サラダバーと500mlのオレンジジュース炭酸割りと、コーヒーを頼んで8ユーロ(:。:)ありえない安さに「本当にいいの?」と聞くと「問題ない」とのこと・・・。ん〜どう考えても割引してもらっている気がする。。しかもここのおやじさんもいい人で、昨日は国際ファックス送らせてもらって「いくら?」て聞くと「0ユーロ」ですって。。。今日も「好きなだけインターネット使っていいからな」って。なんてみんな親切なんでしょう・・・感謝感謝。今回、四苦八苦しながら常にドイツ語をしゃべっているとこの村の人たちから「上手だよ、ドイツに住んでるの?」とよく言われるのですが冗談と思いつつ、でもちゃんと通じているあたりはさすがにうれしく、そういえば今回ハンスは容赦なくドイツ語ばかり。。。5月は英語だったのになぁ(^^;)少しでも上達するように努力努力・・・。話すことがとても重要で、受け入れてもらう第一歩なのでしょう・・・。さぁ、4時30分をまわり、いざハンス宅へ。行く途中牛の群れに遭遇。


いまでもこうやって放牧している風景を見るとなんとも言えず「ほっ」とします。その牛を誘導しているおばあちゃんに「ハンスの家はどこか知ってる?」と聞くと「もちろん」と。懇切丁寧に教えてもらって歩いて行くと、女性と子供が。またもや質問してみると「ここよ」ですって。馬小屋があったり羊がいたり鶏やチャボが放し飼いになっていたり。。「ほんと?」と思っていると確かに表札には「シェレンベルガー」の文字が。彼女は疑いもなくドアを開け中を案内。



大きな犬がお出迎えしてくれて、「ここがハンスの部屋よ」と案内されると、ベルリン時代の勇姿が写っているポスターや数え切れないほどのCD・楽譜、そして・・・結婚当時の写真。んんん????あっ、この女性、奥様でした(^^;;;;)きれいな方ですよ♪


この部屋で数々の録音や演奏が生み出されたのか、と思うとなんだかどきどきしてしまいました。こんな超プライベートな場所でレッスンです。先ほどのシューマンの2・3楽章。音楽のフレーズ、意味、ピアノが表していること・・・これまた初めて聞くことが沢山。。。「ドイツ人」というのはやはり日本人とは決定的に違うんだ、ということを痛烈に感じ、でも勉強していく意味を実感した瞬間でもありました。「Takahiroは音もいい、テクニカルも問題ない、あとはいかにお腹だけに集中してリラックスして吹くか、それを今回習得しよう」と言われ「それ、それが問題なんです(:。:)」と思いつつ「ありがたいな」と思っていると「次は何もってくる?」とすかさず・・・「リラックスして吹くことをさらにやりたいからシュトラウスのコンチェルトを」というと「まさにぴったりだ、楽しみにしてるよ」ですって。。練習しなきゃ。今日の2回のレッスンを通して、また何かが自分の中で変わりそして自信にもなった気がしました。明日はいよいよマスタークラスの初日、どんな人がくるのかしら。そしてついについに、モーリス・ブルグ氏に出会い、レッスンを受けることができます。ここまでなぜが時間が合わなかったりで何度となくレッスンの機会を逃してきました。。。本当に楽しみです。今日も大変充実した一日でした(^^)


(ハンスのおうちの前はスキー場でした(^^;)

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