オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

愛媛演奏会&ドイツ2日目

昨日(21日)の松山での演奏会、おかげさまで大盛況のうちに終了しました☆愛媛の皆様、本当にありがとうございました。また近い将来、松山で演奏できるのをとても楽しみにしています(^^)アンサンブル代表の江口さんはじめ、高市さん、皆様、本当に本当にお世話になりました♪皆様の温かさ、身にしみる3日間でした。

さて、ドイツの2日目(9日)日記です☆


まだまだ暗い朝五時半に起きて、フランクフルト中央駅へがらがらと荷物を転がして行きます。こんな早い時間なのに、すでに沢山の人が動いていてかなり驚きました。日本も朝確かに混雑しますが、朝6時でこの混雑模様はフランクフルトの人口から考えて非常に多いなという感じ。空港に着き早速チェックイン。空港の中も人・人・人。こんなに早いのに。。。さすが24時間空港なだけあります。この日の飛行機はザルツブルク行きのかわいい小さな機体。久々のプロペラ機でわくわく(笑)これまた人がたくさん(^^:)ヨーロッパってこんなに人いたかなぁ??この日の天気は非常に良くて、遠くはアルプスの峰々がくっきり、写真を撮りそびれたのが残念・・・それはそれは素敵なフライトでした。ザルツブルクは約4年ぶり、しかも飛行機で入るのは初めて。小さな空港と聞いていたけど、確かに。ターミナル横付けではなくすべての飛行機がタラップを使用して、飛行場を歩いてバゲッジクレームに向かうというおもしろいシステム。これまた空気が良くてすがすがしくて。


中央駅まで来たところで、いよいよ運命の電話です、果たしてつながるのか、そして私のお部屋はあるのか・・・が、やっぱり留守電(;。;)ここまで来てさすがにピンチ。。。。もう一度・・・「Hallo?」の声、つながった、と喜んだのもつかの間、ドイツ語でわ〜っとしゃべられ焦る焦る。。「まだ初心者なので」なんていう暇はなくとにかく頑張ってしゃべる・・・人間追い込まれた時は強いもので、なんとかなるものです。ちゃんと今日から宿はあるし待っている、というのですが、宿の場所や名前がはっきりしない。。ん〜、としかく電車でAschauまでGO。途中の景色も4年前の暗い雨の日とはまるで違う、風景画のような景色。Prien am Chemsee駅からローカル線に乗り換えるとその景色はさらに美しく、そして山に近付いていきます。


(なにもないAschau駅前)
到着したAschauの駅は小さなかわいらしい駅。ここからさらにバスに乗るわけですが、本数がとにかく少ない。。土日なんて運休(ひどい)今日は平日なので、ちょうど良いバスが・・・くるはず・・・・が来ない(:。:なぜ??確かに不思議な時刻表なのですが、来ない。。。んんん、またもやピンチ。。。聞こうと思っても人がいないし、携帯も毎度?田舎では圏外に。。。とっさの判断で次の停留場の市役所まで歩く。。そして次のバスを待つ。。。あれ、ちゃんと来るじゃん、なんで駅前にこなかったのかしら??時刻表の怪しさが的中。。ともかく乗れて一安心。アルプスに向かってぐんぐん標高が上がります。


(お世話になったお宿)
約20分ほどで目的地Sachrangに到着、すがすがしい空気と素晴らしい眺め、まさに「チロル」こんなところでマスタークラスをするとは。と浸っていたら一緒にバスから降りた外国人が「Are you a musician?」と聞いてくるのです。話をしたらオーボエの前に行われている歌のクラスの人たちで、宿がどこかわからないと言うと親切に一緒に動いてくれるではありませんか(涙)でも3時までツアー店が休みとのことでわからず、誘われるがままにレストランへ。するとそこには歌の、特に教育では巨匠である「Tom Kraus」氏と生徒がいるではありませんか(*。*)歌人ばっかり、、、、でもみなとても温かな人で早速楽しいご飯☆ベルギー、オランダ、スコットランド、スイス、ドイツ、フランス、イギリス、フィンランド本当に多国籍。しかもみんなたくさんの言語をしゃべれちゃう。。。歌の人とはいえカルチャーショック。その中でもTom氏はドイツ、英、フランス、イタリア、スペイン、フィンランド語などが完璧にしゃべれちゃうそうで、生徒の皆さんが「あの人はすごい」って。私からしたら「あなたたちもすごい」ですが。。楽しくしていると、主催者の女性がやってきて、ようやく宿の場所がわかりました(^^:)なんとかなるものですね、でも今回はかなり心配しましたよ。。


素敵なGasthausのお部屋。ちょっとだけリードをたしかめて、ようやく安心したのかベッドで一眠り。していたら「ドンドン」と大きなノックの音、今日は自分しかいないと聞いていたから、宿の人かなと思って扉を開けると、なんとハンスが(*。*::::)(シェレンベルガー氏)びびりすぎて何しゃべったかわかりませんが、とにかく驚きました。。話をしたら、「タカヒロが17日に帰るのは知ってるから、明日から早速レッスンをしよう。だから今日きたんだ」というのです。本来は3日後からマスタークラスが始まるのですが、私だけのためにレッスンだなんて・・・今日の不安と疲れが一気に吹っ飛びました、うれしい限りです。。。すかさず「一緒に会場を見に行こう」と連れ出され彼の愛用車に乗せてもらい案内をしてもらいました。明日からレッスン。。。うれしいけどいきなりであわあわです。今日はもう寝て明日に備えます。。なが〜いそして不思議な一日がようやく終わりました(笑)