オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

母と祖母

今日は少し身内のお話をさせてください
昨日の演奏会にはわざわざ長野と神奈川から、それぞれ母と祖母が旅行兼演奏会に来てくれました2人とも久々の関西で、特に祖母はなんと戦前に修学旅行に来た以来といいますから60数年ぶり思い切って兵庫まで来てくれました嬉しかったもともと鎌倉生まれの私ですが、生まれた時だけで、ほんの少ししたらすぐ長野へ。その後長野で過ごし、高校を卒業し東京藝術大学に入学したときから在学の間、再び鎌倉の祖母のところへ居候させてもらっていたのです。鎌倉のうちから上野にある大学まで約2時間かかりました。あの当時、朝は6時の始発バスに乗り、帰りは東京駅23:50発の最終の横須賀線で帰り、家に着くのは毎日1時過ぎ・・・。でも祖母はいつも朝早く起きて朝ごはんを作ってくれて、夜は帰りを待っていてくれましたきっと体大変だったろうなと思います。。。
またいつも話を聞いてくれていました。悩みとか(^^:)
というのも、入学当初、正直カルチャーショックで学校に行くのがつらかった・・・。
長野でひたすら独学で頑張りまくり、進学校に通いながら高校からN響の和久井先生に習い始め、先生のおかげでなんとかストレートで大学に入れたものの、さすが芸大、みんな「昔からピアノやってます」「親が、家族が音楽家で・・・」「音楽高校で音楽ばかりしてた」とか、とにかく自分より経験豊富な人たちばかりだったのです。私なんかは長野から下りて来た「山猿」同然、演奏会だって数えるほどしか行っていなかったし、とにかく「音楽の世界」を知らずに飛び込んできたのです。今思い出すと辛い思い出がよみがえります。。。そんな気持ちを紛らわせてくれて尚且つ、いつも励ましてくれていたのが祖母だったのです。祖母が居てくれたからこそ、今の自分があることは間違いありません。
だから昨日は「感謝」の気持ちをこめて演奏していました。
大学時代、毎日オーボエを家で吹きまくってうるさかっただろうな、と思うのですが、演奏会後「たかちゃんの音を聞いて元気がでてきたわ」ですって(号泣)嬉しかったです祖母のようにたくさんの人のおかげで今の自分があります。これからもその気持ちは持ち続けていたいなと改めて思いました。。

そんな祖母と母を今日は京都観光案内してまいりました予報の雨もなんとか降ることなく、よい天気の元、素敵な散策が出来ました。祖母と母が「母と娘」に戻っているのを見て、なんだか微笑ましく思えました


もう桜はほとんど終わっているのですが、「原谷の枝垂桜」は今がまさに見頃、素晴らしかったですよ


一日だけでしたが、おばあちゃん・親孝行ができて、とても充実した思い出に残る一日を過ごせました

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