オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

巨匠スダーンとシェレンベルガー

久々の更新です
広島から帰ってきてもあれやこれやと忙しく、やっと今一息つきながらお茶を飲んでいます

題名にあるように昨日・今日と定期演奏会があり、巨匠ユーベルスダーン氏の指揮といわずと知れた元ベルリンフィル首席のシェレンベルガー氏の独奏による非常に魅力的なプログラム。オール・モーツァルトで、
交響曲25番
オーボエ協奏曲
ハフナーセレナード
というプログラミング。クラシック好きにはたまらなかったのでは??
リハーサルからスダーン氏の圧倒的な音楽観・人生観に終始感動しっぱなしこんなに幸せだったのはいつ以来でしょうか。。。練習時間をフルに使って、妥協を許さずに一つ一つ丁寧に歌い方を指示し、ボーイングに関しては直前リハーサルまで「この方がいいかも」と幾度となく1番良い方法を模索。コンサートマスターの豊島さんも最後まで工夫を重ねていました。特にハフナーセレナードは50分以上の大曲。一歩間違えればつまらないものになってしまう曲なのですが、スダーン氏の解釈により当時のお祝いの華やかさをかもし出すような本当にすばらしい出来になったのではないかと思います最初に行進曲を入れたあたりもスダーン氏が13年にわたって監督を務めたザルツブルク・モーツァルテウムでの経験からの彼ならではで、その雰囲気作りは格別ヴァイオリン協奏曲のような2,3,4楽章の豊島さんのソロ、素晴らしすぎです嬉しくなってしまいました
一方、シェレンベルガー氏とは約8年前に受けたマスタークラス以来の再会。まさか、と思って当時の話をしたら「バッハの1030を吹いたよね」とあっさり返され、唖然。。。覚えているんですね。。。記憶力すごいなぁ彼のモーツァルトは「ドイツ」を思わせる音色に、整然とした「言葉遣い」による音楽で特に2楽章は秀逸。時間が心地よく流れていく、そんな音楽を奏でていました。幸せそんな彼が演奏会の後半客席で聞いていたのです、緊張がんばりましたよ、もちろん(笑)終演後、彼とスダーン氏と3人で語るというなんとも贅沢な時間をもったのですが、その席で「マーベラスな音色とすばらしい解釈で本当によかったと」2人からこれ以上ないお褒めの言葉をいただいたのであります(すみません、あまりに嬉しくて書いてしましました・・・)自分にとっては何物にも変えがたいお二人からのお言葉、自信にしたいと思います
今回の経験は私の音楽人生でも大きなものとなりました。あの時間を過ごせたことに心から感謝をし、今後に生かしたいと思います5月には再びシェレンベルガー氏が来日し、彼と組んでベートヴェンのシンフォニーを演奏する予定です。しかも彼がセカンドオーボエを吹いてくれると言うんですうわぁあああこんな経験ってあり??と思うのですが彼が楽しみだ、と言ってくれたのでがんばりたいと思います

今日・昨日でご来場くださった皆様、遅くまで楽屋口に待ってくださっていた方々、ありがとうございましたそしてたくさんの嬉しい感想、ありがとうございます

全然更新していなくてすみませんよかったら左下のブログランキングボタンを1クリックしてあげてください、よろしくお願いします