オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

ドイツにいますその13

2月3日の日記です。

お世話になったHirschhornのNちゃんのおうち、そしてお世話をしてくれたKちゃんに別れを告げ出発です。Manhaimまで出てくるといかにも「空気がよくない・・・」とういうのが感じられてしまうのがちょっと残念。。そもそもHirschornが良すぎるのはありますが・・・・。

再びICEでKelon(ケルン)を目指します。平日の昼間だというのにひどい混雑、人口そんなに多くないのにどこからこれだけの人が来るのか若干疑問に思いつつ2時間もしないうちに電車は到着

腹ごしらえをしてケルンの有名な大聖堂の前を歩き、むかった先は

ケルン放送局、通称「WDR」。
実は今日、オーディションなのです、ケルン放送交響楽団のSoloオーボエ(副主席)の。
さすがにこの体調ですしハンスのレッスンで再び吹き方を変えている途中なので迷ったのですが、こんな大きなオーケストラから2度も招待をいただいたくのはとても貴重なこと。で「練習だと思って受けておいで」というハンスの言葉におされ頑張って受けることにしました。
到着するとなんだか久々な雰囲気。
そろそろと数人の招待されたオーボエ吹きたちとご対面。ヨーロッパのそれなりのオーケストラですでにポジションを持っている人がほとんど、みんな自信に充ち溢れオーボエも上手。さすがに前回ここに来たときほどは緊張しませんが、そうは言っても気は張ります
リードを楽器につけて吹いてみると「ん??ちょっと音が弱いかしら?」という感じに変化していました。気にはなりつつもこのリードが一番フレキシブルだったので、いざ伴奏合わせへするとホールにいる前回のオーディションの時にお会いしたピアノの女性が待っていて「あら、あなたいつかのオーディションでご一緒したわよね?」と覚えていてくださったのにびっくりリラックスして合わせも終了。

そして始まります。
今回は約十数人が招待されモーツァルトを一次試験で吹かされました。
自分の番。ホールに入ると前回同様、たくさんの団員が聞いています。
演奏が始まると、思っていたよりスムーズに演奏でき、ハンスのいっていたことを強調しながら楽しく進行と思っていたら、1楽章で「Danke」と2楽章にいかずあっさり切られてしましいましたピアニストが「Warum?」というのが聞こえましたが、終了。んん、今日は通るつもりはなかったのですが2楽章まで吹けなかったのは非常に残念。。。結果少数人が2次へ進出、自分はパス出来ずでした。審査の中心、Soloオーボエの方に話を聞くと「非常に音楽的ではあったしスタッカートもよかった。でもとにかく音が薄くて弱かったから1楽章で止めたんだ。音色は重要だから」とのことでした。うん、納得リードのこともあるけれど吹き方に慣れてもいないし病み上がりで息圧も弱ければいかし方ないこと、彼の言うとおりです。それに今の自分には「ゆっくり練習」というのが課題、そんなにあわてずにとにかく2月末からの「素晴らしい環境で」練習できるのを楽しみに、WDRを後にしました

そしてEssenへ再び向かいます
HPACでお世話になりそしてこちらのオーケストラに今いらっしゃるヴァイオリンの国崎さんのおうちへお邪魔するためです国崎さんがHPACにいる頃はいつもお邪魔する時、奥様しかいらっしゃらなかったので彼とドイツで会うのは久しぶり再会を喜んでワインをある程度のレベルのオーケストラでもいろいろあるんだな、と話を聞きながら。そうは言っても今ドイツで演奏しているのですからうらやましいけれど2月末からの私の環境に「それは運命だね、そっちこそ羨ましいよ。頑張らないとね」と。まだどこに住むかは言えないのですがとにかくありがた〜いわけです。国崎さんとあれやこれやと語り気づけば朝4時別れを惜しみつつ、Essenのホテルに戻りました・・・。久々の朝帰りです


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