オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

カンボジア

ある写真家の方と写真撮影だったのですが、そのほとんどはお茶をしながらの雑談(笑)

そこで出た話題が「カンボジア」でした。
今は大分平穏なようですが、かつてはベトナム戦争の余波を受けたり、ポルポト政権による大量虐殺等、苦難と悲劇に満ちた歴史を重ねてきたカンボジア。私は行ったことがないのですが、その写真家の方の話によれば、貧富の差は本当に想像を絶するような酷さとのこと。特に最貧困層は「ごみ山」の上に子供だけで暮らし、その中にあるわずかな金属などを拾い、生計をたてたりしているそうです。「衛星面」の問題など言ってられない、そこには「明日をどう生きるか」ということが常に流れているのです。
でも「笑顔」が本当に素敵なのです。
写真には、くったくのない、本当に「ありのまま」の気持ちを表現しているように見える「笑顔」があふれているんです。その自然な笑顔に、衝撃のあまり身震いしました。彼らの生活は「かわいそう」なのかもしれませんが、彼らにしてみれば「比べるもの」があるわけでもなく、どんな生活をしていようと彼らにとっては「今」が幸せなのだと思いました。勿論その親も家族も、一人ひとりが「今」を楽しんでいるように見えたのです。

日本は物もお金も豊かな国です。けれどカンボジアのような「笑顔」がどこにあるのでしょうか。。。ほとんど見たことがない気がするのです。なんだか貧しく寂しい気持ちになります。何が一番大事なのか改めて問い直しながらこの文章を書いています。温暖化や戦争等たくさんの世界問題がありますが、もっと大事な改めなくてはならないことがあるように思います。

今年のうちにぜひカンボジアに行ってみたいと思います。そして何か忘れているものを探しに行ってみたいと思います。オーボエ、音楽を仕事にしようと思ったときからやってみたいことも思い出しました。これについてはまたいつか語りたいと思います。