オーボエ奏者・藤井貴宏 オフィシャルブログ Grüß Gott aus Bayern!

音楽&ビールの街・ドイツはミュンヘンから、再びバイエルンの田舎にお引っ越し♪自然の中で生活しながら音楽や日々の話題を中心に掲載中です☆

ダグラスボストック&ウルム吹奏楽団

再び写真がうまく載らないので、、、、文章だけで。

ウルムはミュンヘンから北西へ新幹線(ICE)で約1時間20分ほどの、バイエルン州とお隣バーデンヴュルテンブルクの一番バイエルン側に位置する小都市。この地にある大聖堂(昨日の写真)の党の高さは世界一!有名なケルンの大聖堂よりはも高く街の至る所から眺めることができます。

9月にこの土地で東京佼成ウインドオーケストラのツアー演奏会があって演奏したばかりなのですが、今回、その時の指揮者でもあるダグラス・ボストック氏のお誘いで、彼がかれこれ15年ほど指揮をしているというアマチュアブラスオーケストラの演奏会を聴きにきました。

会場は9月に演奏したところと同じ。今度はお客様として聞くのでなんとも不思議(笑)
早速楽屋へ、「うわっ、ほんとに来てくれたの!なかなか興味深いプログラムだろ?」とお出迎え。確かに興味深い。

櫛田てつのすけ:斑鳩
Aリード     :3つの法華経の啓示(全曲)
休憩
松下功     :飛天のいのり
P.スパーク  :暗闇から光へ
真島俊夫    ;鳳凰が舞う

これ、プロ吹奏楽団のプログラムでしょ(^^:)でも皆アマチュア・・・大丈夫なのかしら。

演奏が始まった第一音から「おおおおおおおおおおお」とびっくりしてしましました(^^:)ドイツに来て金管が子供からとても上手だというのは知っていましたが・・・・本当に素晴らしいサウンド!いくらダグラスが振っているとはいえプロ顔負けの分厚く奥深いブラスのサウンドがします。特にチューバ、ホルン!!!!音は大きい、発音は素晴らし、いそして遅れない、常にいい意味で前向きに支え完璧にバンドを掌握していたのがこの2パート。トランペットはバテないしトロンボーンの発音は良く聞こえるし、ユーフォニウムは素晴らしい響き!いったいどうなってるの???
その他、どの楽器も人数はプロ吹奏楽団と同じような人数配分なのですが、いやはや本当にびっくりしました。そしてテクニックもこれまたびっくり!!飛天の祈りは崩壊してもおかしくないような曲、でも危なげなところは一か所もなく難なくフィニッシュ!そして「鳳凰が舞う」は余裕を持って演奏していて、私もついつい聴き入ってしまうほど。練習を何度も重ねた音楽ではなく、自分たちで「オレこう吹きたい」というものが基本にあって、またそれがセンスが良くてしかも楽器を操れる。それをダグラスがうまくまとめているのです。「みんな他に仕事してるの?」って疑問に思うような達人もいました(^^;)でも鍵盤等のエキストラ以外はやはりアマチュアとのこと。すごいです。

アンコールもこれまたプロ並み、
ふるさと(真島俊夫編曲)
日本ヘイ(伊藤康秀)
そり滑り(アンダーソン)

ふるさと、うるっとくるくらい素晴らしいサウンドと豊かな歌い回し、日本を思い出しました(涙)
「そりすべり」は本日一番!リズムの取り方、テンポの運び、必ず問題になるようなところが逆に「聞かせどころ」として吹いてしまうという、「やっぱりみんな上手なんだ」と確信した瞬間でした。

正直「アマチュアブラスにわざわざ交通費何千円もかけて聴きに行くのかぁ。。。んん。クリスマスマルクト見たいから、まぁいっか」くらいの気持ちだったのですが「ごめんなさい」という感じの演奏会でした(^^;)素晴らしかった!

ダグラスはもちろんプロの指揮者。
でもこういったアマチュアを15年かけてここまでに成長させてきたこの功績は本当に大きいなと思いました。イギリス人の彼がドイツの片田舎でも、ものすごく溶け込んでそして一般の皆に尊敬されているのです、素晴らしい姿でした。そして彼は日本が本当に好きなんだということを改めて知り嬉しかった。今回の曲目は特に日本にまつわるものばかり、こんなに日本を紹介してくれる外国人もそうはいません。

いい時間を過ごしました!
素晴らしい!!アマチュア万歳♪

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